最初っから畑付きの家 ~エディブル・ハウスを目指して~

建築と同時に土づくりをしている様子。(右側に移っているのは建物の基礎)

菌ちゃん野菜の吉田俊道さん

左 田中優  右 吉田俊道さん

天然住宅は「菌ちゃん野菜」で知られる吉田俊道さんとも親しい。そこで家を建てるまでの期間に、庭を菌ちゃん野菜の作れる発酵した土づくりをしてみた。荒れていた土に廃菌床を混ぜて整備した。今度(2018年時点)その家で見学会を行う。どんな土が作れたかを見るのが楽しみだ。 

他の人の家を見学しても、家庭菜園をしている人が多い。家を天然住宅にして光熱費が下がると、自給に向けて進みたくなるみたいだ。

 

キクイモ

※松本さんの家でキクイモをもらってきた。生命力の強いイモで、形はショウガのようだが、甘く、サラダにしても美味しいそうだ。何よりチェルノブイリでは、それを食べていた人は放射能汚染がなかったというのだ。体からの排出効果が高く、汚染対策になるという。それが生命力旺盛で、勝手に育つというのだ。奥さんに「庭の端に植えた方がいい」とアドバイスされた。育ちすぎて、畑を埋め尽くすというのだ。

※松本さんはこちらをご参考に

 

五大栄養素+α(プラスアルファ)

キクイモだったら埋め尽くされてもいい。松本さんは盛んに「食物繊維」の効果の話をしてくれた。これは第六の栄養素と呼ばれていて、第七の栄養素と呼ばれるのが吉田俊道さんの勧めるフィトケミカル(ファイトケミカル)という植物の持つ抗酸化物質だ。それらを持つ野菜を自宅で育てたら、食費と医療費が要らなくなる。

 

理想的だと思わないだろうか。

農薬も肥料も使わず毒物のない野菜で、第六、第七の栄養素を多量に含んだ野菜を自給する。

「エディブル・スクールヤード(食べられる校庭)」が流行し始めているが、「エディブル・ハウス」ができたらもっと身近になる。

家づくりはその第一歩にしたい。断熱した家は小さく、断熱の要らないモノのためには物置を建て、庭を広くとって暮らしたい。なるべく自給したら、それだけ収入はなくても暮らせるのだ。

 

 

2018年4月発行の天然住宅田中優コラム「持続可能な社会を目指して」より転載しました。

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