「西尾正道氏がトリチウム海洋放出の危険性を警告!、木村―黒田純子氏がネオニコチノイド系農薬の国内規制の緩さを指摘」(動画&書き起こし)

ぼくも参考にさせてもらっている西尾正道さんと木村ー黒田純子さんの動画

「全世界の人類に健康被害をもたらす」西尾正道氏がトリチウム海洋放出の危険性を警告!~「『茶葉』はEUの600倍」木村―黒田純子氏がネオニコチノイド系農薬の国内規制の緩さを指摘

これ、とても重要なお話をされています。

田中優スタッフにて、文字起こし(若干の編集も)をしました。
ぜひ参考にしてみてください。

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西尾正道氏

「なぜトリチウムがまずいかと言うと、実は1970年代80年代は核融合の実験をやろうということで、随分トリチウムの毒性は研究されているんです。それで例えば対象的なものを2つ出しますが、染色体異常を起こす、これは徳島大学の学会で1974年にもう発表されています。それと母乳を通して残留するとか、内部被ばくの研究かつてはされていたんです。

特にノーベル賞をとった小柴さんは小泉首相の時に、これは本当に毒性が強いから核融合は止めた方がいいと2003年に嘆願書を出しているんです。

なぜ問題なのかと言うと、トリチウムは水素ですから、水素として体の中で動きます。ですから例えば二重らせん構造というのは4つの塩基で成り立っているわけですが、まずその塩基の中の化学構造室の中に水素として取り込まれます。これは実験で核にトリチウムが取り込まれるということを写真で証明しています。

そこで放射線を出すわけですから、安全だということは大ウソです。外から例えば皮膚にトリチウム水が付着したとしてもそれはほとんど影響はないです。ところが水素として体の中に入ってなおかつ二重らせん構造を作っている塩基の化学構造室の中に水素として取り込まれそこで放射線を出す、ということが大変深刻な事態になります。

さらにこの4つの塩基は、二重らせん構造を作っているのは実は水素結合力でつながっているんです。ですからトリチウムがヘリウムに変わってしまえば水素結合力を失いますから二重らせん構造の構図を維持する結合力がなくなるということです。これもまた大きな問題です。

それからさらに、トリチウムがヘリウムに変わることによって例えばこれはアデニンの化学構造式を例に出していますが、アデニンのところがヘリウムに変わりますからアデニンがアデニンでなくなるわけです。こういう非常に遺伝子情報を搭載した二重らせん構造を作っている核そのものの構造式も変わるということがトリチウムの毒性です。

だから原発が事故を起こさなくてもトリチウムというのは非常に出すので。最初に動かした福島の沸騰水型は年間20兆ベクレルくらいのトリチウムを出します。日本の規制値は1割増しの22兆ベクレル出してもいいよということを40数年前に規制値を作って、それも科学的、医学的な根拠は全くありません。ですから世界中の原発から出ているので、トリチウムは自然界にあるから心配ないんだなんて言っていますが、自然界にある今のトリチウムの95%以上は、実は原発や大気中の核実験で出されたものなんですね。だから核分裂がなかった時代の地球上にはほとんどトリチウムなんてなかったんです。

そういうウソだらけのプロパガンダの中で今トリチウムを海洋に放出しようとするなんてとんでもない。空気と水は国境がないですから、これは全世界の人類の健康被害をもたらすリスクがあるということです。これはもう人類に対する犯罪ですよこれは。そういうことをちゃんと正しい知識でやって頂きたいと。皆さんも本当に自分の頭で考えて頂きたい。ICRPのウソだらけの理論体系には催眠術にかかっている人たちが気づいて頂きたい。」


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木村―黒田純子氏

「(補足:多くの疫学研究や動物実験から、有機リン系殺虫剤(農薬)が、脳の発達に悪影響を及ぼして自閉症など発達障がいのリスクを上げることが明らかになっています。)

発達障害並行と増えたのがネオニコなんですね。有機リンは実は日本ではいまだに殺虫剤の中が一番多いんですけれども、1980年代が最も多く今減少傾向なんですね。ですから有機リンだけが問題だったらば、発達障害がそれほど増えるわけがない。

今増えているのは、どうも増えた原因があるんじゃないか?それでネオニコチノイドはニコチン物質ですし危ないのじゃないかと色々研究が進んでいるところです。またネオニコチノイドは食品残留基準が日本は極めて緩いんですね。

次の表にありますようにこのような食品群で日本アメリカEUの基準値を見ますと、軒並み日本がほとんど緩いんですね。一つ二つ、日本が厳しいものもありますがほとんどは日本が一番緩いです。茶葉に至っては30ppm、EUで0.05ですから、600倍になります。世界ではどんどん規制されているのにネオニコチノイドは残留基準が今日本では緩和されているんですね。2015年にアセタミプリドはレタス春菊で2倍、クロチアニジンはほうれん草で10倍以上になっているんですね。

日本産の茶葉を昨年調べた論文がありまして、39種の茶葉、日本茶ですね、それからペットボトルの飲料9種、スリランカ産の茶葉30種を調べた論文がありますが、すべてネオニコが複数、日本産からみつかっています。スリランカ産には1件も見つかりませんでした。

そのように今日本では残留基準が非常に緩いために、ネオニコチノイドだけではなく他のものもたくさん農薬が使われているんですが、特にネオニコチノイドの残留基準がひどいです。輸出用農産物については海外の規制が厳しいので、それに合わせて農産物を作るように農水省が指示しているんですね。国内の基準は緩いので。


今日本茶を輸出したがってたくさん輸出しているんですが、突き返されることがあるんですね。イチゴなんかも基準を超えて突き返される場合があるんですね。ですから農水省は“輸出用には気をつけて作るように“というこういう資料を作っているんですね。これは農水省のホームページからとったものです。ピンク色が非常に目立ちますね。個々の農薬の値も今日は話しませんが、ピンク色というのは日本の基準よりも厳しいものです。

私EUだけが厳しいのかと思っていましたらそんなことはなくて、台湾、韓国、色んな国で日本より厳しい農薬残留基準なんです。これが今日本で現実に起きています。ですから国外向けと日本産と別に作るようにという指示をしていて、日本はやっぱりもっと世界レベルにしてほしいですね。なるべく農薬は使わないように、というのは世界の動向です。それに逆行しているのが日本です。」

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文責:田中優スタッフ 文字起こしに間違いがありましたらご指摘頂ければ幸いです