ネオニコチノイドが水を汚染する

ネオニコチノイド農薬の特徴

このネオニコチノイド農薬にはいくつかの特徴がある。まず水溶性の農薬だということだ。

野菜などの作物に届く農薬は、撒いた農薬の5%~20%だけしかなく、残りはすべて土地を汚染する。

しかも農薬自体は水溶性であるために、水に溶けて水を汚染する。群馬県では地域の名水と呼ばれる水源を汚染していた。ゴルフ場や松枯れ対策にと撒かれたネオニコチノイドは、そこに水を汲みに来る人々を汚染した。名水のはずが地域の人々を農薬中毒にしてしまったのだ。

農薬中毒

それ以外によく使われるのは果樹園お茶畑、そして野菜の畑だ。

その果樹を食べることで農薬中毒になってしまった人たちも多い。群馬県前橋市の青山内科小児科クリニックの青山先生のところには、たくさんの症例が蓄積している。(詳しくは下の講演動画にて)

その青山先生は「果物が食べたかったらバナナにしなさい、日本では作れないから。お茶が飲みたかったらコーヒーにしなさい、日本では育たないから」と言っていた。

というのも日本は世界有数の農薬散布国だからだ。長らく単位面積当たりの散布量で世界一だったが、中国がデータを公表し、韓国が農薬使用を激増させたために世界第三位に落ちたが。

https://honkawa2.sakura.ne.jp/0540.html

ネオニコチノイド対策

だから対策もまた難しくない。カナダや北米、国内の症例で、農薬を使っていない食べ物に変えてから改善したという事例は多く紹介されている。青山先生のところでは、眼球が定まらなくなった子どもが眼科から紹介されてきた。彼女の親は健康のためにと、果物とお茶を子どもにすすめていた。そこで青山先生は一切の摂取を禁じた。

その後彼女の眼球の不随意運動は消失し、それどころか学年で最も成績の悪かった彼女の成績は、学年で一番になったという。私たちが信じている自分の手足や頭脳は、自分のものではないかもしれない。ネオニコチノイドという農薬に支配されているのかもしれないのだ。

こうしたものも天然住宅では絶対に使わない。それどころか木を薬品処理することもなければ、石油製品も極限まで排除している。こうしたことを気にしなければならない時代なのだ。
調べるべきことはデザインや価格ではないのだ。(2017.4発行コラム)

天然住宅田中優コラム「持続可能な社会を目指して」より転載しました。

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