どんな社会に暮らしたいか ~ある太陽光パネルの営業の話~

先日、こんな岡山の田舎の町に、とある営業が来た。

屋根の広いぼくの友人の家に、その営業がピンポン来て、

営業

ソーラーパネルをその家の屋根に企業の費用で設置しませんか。
10年間の発電した電気は企業に渡すことになるが、太陽光パネルは無料で設置され、11年目からは自分のものになる。
電力会社の送電線網(グリッド)につながずにオフグリッドして電気を自給したいのなら、蓄電池等は自腹になるが10年後にすればいい。
10年後には自動車も燃料が電気に切り替わっていて、その燃料はバッテリーになるだろうからその分もお得になるから
さらに契約している中国電力の電気料金が3円/kwH当たり安くなる

と。

ぼくの友人

家につけようかとも思うんだけど、怪しいのか、とも思っている。
それと、10年て果てしなく先だよな、早くオフグリットしたいのに。

どうしたらいいだろうか ?

 という相談だ。

うーん、この営業は正しいというか、嘘は言ってない。3円/kwH当たり安くなるというのは、FIT(再生可能エネルギー固定買取)の費用を消費者は設置者に支払っているので、今度は設置者になるからこれまでの取られる側ではなく、今度はもらう側になるのだ。だからFIT料金分の1kwH当たり3円は確かに安くなる。  

そしてそれまでの発電した分は業者に持っていかれるけれど、企業は10年間にその費用分プラスアルファを取り戻して、その後はパネルは自分のものになる。確かに陽の当たる南に向いた屋根があるのだから、それも可能だろう。

ただちょっと気になるのが中国電力に電気を売るのだから電線を切ってオフグリッドにすることはできないし、そもそも安くなるように見える再生可能エネルギーの売却の費用は、他の電気料金の支払者に負担させているのだ。お得になるのは確かだが、周囲の人の電気料金から奪うことになる。

私に聞かなければこんなことに悩まなかっただろうから、私に聞いたことを気の毒に思う。
だが彼女はその話を聞いて、「他の人から奪うことはしたくないから」と営業車の誘いを断った。
そして自分で太陽光パネルとバッテリーで電気自給するための費用を聞いてきた。  

ぼくはなんだかとても気の毒に思った。ぼくに聞かなければ悩むこともなかっただろうにと。

 

クルマも電気自動車化が決まったことのように言われる。しかし電気自動車の事故の時の消火方法も、安全対処策もまだ決まっていないのに、電気自動車化が既定路線であるかのように言われるのは疑問だ。そこにはまだまだ安全で効率の高いものが開発されているし、電気以前に今の仕組みでもできることがある。たとえば我が家で使っているクリーンディーゼルの車なら、廃食用油から作ったバイオディーゼルで走らせることもできる。我が家はそれで行こうかと検討中だ。軽油の引火性は低いから、自宅の納屋にバイオディーゼルをドラム缶で買っておこうかとも思う。  

他にも方法がありそうなのに、補助金などで良いように誘導されている気がする。まるでワクチンのせいで使われない「イベルメクチン」のような話ではないか。「イベルメクチン」は著しく安く、インドなどではそのおかげで新型コロナウイルスの感染を封じ込めてしまった。ところが金儲け優先のWHOも先進国各国も、ワクチンで対策することを既成事実のように進めている。ところが「副反応」と言い換えている副作用でたくさんの犠牲者が出ているし、その後に何が起こるかは未だにわかっていない。最近では「予防効果もない」と言い始めている。それに対して「イベルメクチン」を開発したのは日本人の北里病院の大村智博士で、ノーベル賞すら取っている。しかし大村氏はその特許権さえ放棄している。  

しかしそれが儲けにつながらないから医薬品業界は気に入らないのだ。共同して作っているのはアメリカのメルク社だが、メルク社自体が否定的な見解を出し、そのくせ似たような薬品を今開発している。儲からないから気に入らないのだ。イベルメクチンはこれまでもアフリカなどで寄生虫の医薬品、河川盲目症と呼ばれる寄生虫による失明の薬として使われてきたのだから、副作用があるならとっくにわかるはずだ。要は彼らの利益のために、私たちは良いように誘導されているのだ。

 

私はこんなずるい誘導策に協力したくない、ワクチンはタダで打てるが、しかしもっと安く、貧しい国の人々でも飲むだけで解決できる。現に東京都の医師会は、それを使えるようにするよう訴えている。それが医療に携わるものとして正しい方向性だと思う。それなのに一部の人の利益を優先するために方針が捻じ曲げられる。「アホのマスク」がいい例だ。何が悲しくて顔より小さなマスクを、虫やゴミの入っているのに使わなければならないのか。そのマスクは私たちの税金から買い取られたのだ。なんと残念な国だろう。  

人々の福祉のための消費税増額だとか年金額の向上のための増税とか言われるが、実際の増税分は資産家への減税や大企業の減税にばかり使われている。これはおかしくないか。いよいよ先進国の中で日本だけ実質所得が減少し、生活困難に陥った人の数が一番多くなった。特に弱者に陥れられることの多い女性と子どもが生きられないほど追い詰められた。自分の利益のためでなく、多くの人々のために判断すべきではないか。  

周囲の人たちの利益を考えて、友人は太陽光パネルをタダで設置するのを止めて、自腹でオフグリッドして電気を自給しようとする。その志の尊さをわかってあげたい。誰も気づかないし、そこに葛藤のあったことすら思い及ばないだろう。しかし彼女は利益を目の前にニンジンのようにぶら下げられても、あえてその提案を断ったのだ。

 

誰も気づかないその判断に、尊い意志が働いていたことを伝えたい。政治家が自分の利益のためにばかり働くのに、庶民は気づかれない中でも税金から莫大に払われるワクチンを受けずに、多くの周囲の人たちの利益のために動くのだ。そんな社会に暮らしていたい。

移住先岡山県和気町にて

  (2021年10月川崎市職員労働組合様へ寄稿したものを、好意を得て転載しています)