私たちのお金で社会を変える

NPO法人 足温ネットの 山崎 求博さんより頂きました。

2007年2月24日の朝日新聞より

未来バンクを始めたきっかけ、田中優が活動を始めたきっかけなどを書いて頂いています。

今から14年前ですね。それにしても若いです!(^^; 

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新市民伝  未来バンク事業組合理事長 田中優さん

「私たちのお金で社会を変える」

「NPOバンク」の草分けである。
市民がお金を出し合い、社会に役立つと思う事業に貸し出す。
配当はない。
「非営利融資」の仕組みだ。


法政大から東京の自治体職員に。
86年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故後の後に次男が生まれた。
病気がちなのは、地球上に広がった放射能の影響ではないか。

環境に対して責任を感じた。
環境保護の運動に取り組み、千人規模の集会を開くなど中心的な役割を果たすようになった。
92年の「地球サミット」にも参加した。

生来の「調査マニア」。
原発やダム、大規模林道、リゾート開発などの資金源が、郵便貯金を主な原資とする政府の財政投融資だと気づいた。

銀行預金もめぐりめぐって米国債の購入にあてられている。



「私たちの預貯金が知らぬ間に環境破壊や米国の戦争に使われる。
自分のお金の使い道は自分で決める。私たちのお金で社会を変えたい」

94年に「未来バンク」を始めた。
エコ住宅や途上国とのフェアトレードなど環境、福祉、市民事業に融資する。
金利は年3%の固定、返済額が膨らむ複利ではなく単利だ。
出資者は当初の7人計400万円から500人近くに増え、融資の累計は280件計7億2千万円にのぼる。

音楽家の坂本龍一氏やミスターチルドレンの桜井和寿氏らが03年、環境保護活動向けの「ap bank」を設立した。その指南役でもある。

NPOバンクはいま全国に九つ。もっと各地に増えてほしいと願う。

「地域のお金は東京に流さず、地域の住民が地域の将来のために使うべきです」

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