省エネ生活のすすめ

自エネ組の独立電源システム

天然住宅では光熱費が安上がりになるが、さらに自給エネルギーチーム「自エネ組」と組んでエネルギー自給の仕組みも広げている。



家の電気を自給したいという要望があってその対応をしようとするのだが、打ち合わせをしていくうちに、雲行きがあやしくなっていくことが、よくある。

何かというと、電気消費量が多すぎるのだ。毎月の電気代で言って、せいぜい毎月5000円以下でなければ自給はできない。それ以上を自給するとなると、バッテリーも太陽光発電パネルもインバーターも大きなものでなければならず、多額のイニシャルコストが必要になってしまうのだ。一方で、電気料金が毎月10,000円を超えている世帯はザラにあるのが現実だ。

省エネへの道~その1~

家が建ったら省エネすると言われても、費用をかけたにもかかわらず、後々やっぱりできませんでしたというわけにはいかないし、こちらとしても自信をもって実施することができないので、「いつでも入れられるようにしておいて、そのときになったら入れるようにしましょう」ということにしている。

電気を自給するのに大切なのは、何より省エネなのだ。省エネすれば電気消費量も少なくなるからバッテリーも少ししか要らず、太陽光発電装置も小さくて済む。

省エネのコツはズバリ二つ。

熱に電気を使わないこと省エネ製品を使うことだ。

まず電気を熱に使わないことだが、確かにヒートポンプを使うエアコンは省エネになる。冬の暖房は周囲の暖かさを集めて暖房するが、寒すぎる地域ではそれもできないし、周囲に寒さを放熱する結果、室外機を凍り付いた雪だるまにしてしまう。

もちろん熱はニクロム線を熱しただけの熱になる。すると恐ろしく効率の悪い電熱器になってしまう。電気は熱から作り出した質の高いエネルギーだから、本当に必要な場所に限った方がいい。熱に使うのは無駄なのだ。

省エネへの道~その2~


もう一つの省エネは、家電メーカーが努力したものだ。

家庭内で一番消費量の多かった冷蔵庫は実に97%も省エネして動くものにした。

それだと今すぐ買い替えても元が取れるほどになった。もちろんその後の消費量もごくわずかだ。他の製品も画期的に省エネしたし、今なお省エネ競争は続いている。やってみると月の電気料金5000円程度に落とすことも無理ではない。


それを考えたうえで上質な住まいを手に入れてほしい。建築の際には、さらに室内の断熱に努力したり、空気の循環や外気の利用などで快適さを担保することもできる。

そう考えてから天然住宅を見直したら、最低限必要な条件を満たしていることに気づくのではないか。もちろん余裕資金との相談だが、もっと良くすることだってできる。

本当はウチにいる建築士だってもっと腕を振るいたいのだと思う。建築の前に省エネのことに興味をもって、普段の生活から取り組んでもらえれば、もっと深い話をすることができるはずだ。

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2019.4発行田中優天然住宅コラムより転載しました
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