これが広がるといいな。 OKシードマーク Facebookページよりhttps://www.facebook.com/OKseed.project/ 米国でゲノム編集された大豆が2018年に栽培開始され、昨年から大豆油として流通が開始されたのに続き、日本でも2020年12月にゲノム編集したトマトが政府に届け出され、今年5月からその苗の配布が開始されました。 この事態に少なからぬ市民が大きな危惧を抱いています。 なぜならゲノム編集技術の食品への適用には世界の研究者からもその安全性への危惧が表明されているからです。 にも関わらず、日本では「ゲノム編集による遺伝子操作は従来の遺伝子組み換えとは異なり、自然変異と区別がつかない」として、審査や表示などの実質的な規制なしに流通させていいことになりました。 ●ゲノム編集食品への不安 ゲノム編集技術は遺伝子の機能を調べる上では有用な技術でノーベル化学賞も受賞しています。 しかし、その技術を使って遺伝子操作された生物を環境中に出せば生態系に取り返しのつかない影響を与える可能性が指摘されています。 あくまで研究室の中に留めておくべき技術でしょう。 特にゲノム編集技術の食品への適用について、政府は安全であるとしていますが、実際には狙っていない遺伝子が破壊されてしまうオフターゲットの問題や、狙い通りの遺伝子が破壊できた場合でも想定外の変異が起きたり、想定外のタンパクが生成されたりする問題も報告されています。 また、遺伝子操作の際に、その操作の成否を確認するために抗生物質耐性遺伝子なども挿入されており、その残存も懸念されています。 そうしたものを摂取することで、人びとの健康を損なう危険が指摘されているにも関わらず、「遺伝子が欠如するのは自然界でも起こるから、自然界で起きていることと変わりがない」として安全確認のための実験も行われていません。 そして、最大の問題は表示なしに生産・流通が可能であるということでしょう。 種苗にも表示が不要なので、普通のタネだと思い購入したらそれがゲノム編集されていて、知らない間に栽培してしまうかもしれません。 このままでは日本における食はゲノム編集されているかどうか、一切区別ができなくなり、生産者も消費者も知る権利、選ぶ権利が奪われてしまうことになります。 政府は種苗や食品での遺伝子操作の有無の表示を義務化すべきです。 ●表示は可能! タネからすべての食へ 一方で、政府もしっかりとした根拠があれば、種苗や食品に「ゲノム編集ではない」と表示できることを認めています。 種苗に「ゲノム編集ではない」表示ができれば、その種苗を使った収穫物にも、その収穫物を使った加工食品にも表示ができ、食を守れることが可能になります。 そこでわたしたち、種苗の生産に関わる関係者、農家、加工業者、食の安全に関心のある消費者たちが相談を重ね、種苗や食品にゲノム編集されていないことを自主的に表示するOKシードマークを作り、それを拡げるOKシードプロジェクトを開始することになりました。 OKシードマークを使う場合には使用申請・登録が必要になりますが、その使用は無料です。 今後、このOKシードマークを日本全国で拡げることで、ゲノム編集食品の問題について考える機会を作りだし、市民が食を選ぶ権利を守れるように活動をしていく予定です。 種苗生産や食品生産・流通に関わる多くの方たちやすべての消費者にOKシードマークをご活用いただき、拡げていきたいと考えております。 ぜひこのOKシードマークにご注目ください、そして、ご活用ください。 ■ウェブサイト: https://okseed.jp/ ■使用申請ページ: https://okseed.jp/application/okseedform.html ■よくある質問: https://okseed.jp/faq/■問い合わせページ・ご支援のお願い https://okseed.jp/donation/ このプロジェクトはゲノム編集食品問題に懸念を持つ、市民の共同プロジェクトで、その活動は市民の寄付によって支えられます。 |